00.concept

はじめに環境がある
First, there is the environment.
はじめに環境があることをきちんと意識することから計画を始めたいといつも考えています。まずは環境があって建築があるのです。しかし社会の発展と共にその最も基本的な考え方が疎かになって来ているのではないかと思います。基本に立ち返り計画を始めます。

01.nature and space

人のための空間と自然
space for human and how to interact with nature
自然環境と優しい関係を持つような建築空間ができないかと考えています。まずは建築の周辺環境をきちんとリサーチして計画を進めること。またその外部空間を柔らかに抑制し建築に取り入れることができれば人の空間にとって快適な空間になるはずです。
  • 例えば、ルーバに囲まれた外部空間が十分な大きさであれば「バッファーゾーン」として段階的に外部との接点を持つことができます。季節によってゆらぐ外部空間を柔らかく受け止める空間をつくりたいと考えています。

02.energy planning

エネルギーをデザインする
designing an energy system
全体計画においてエネルギーを考えることは、実は建築の外部計画を初期段階ですることが必要になると考えています。設備に頼る前段階で建築を考えることがスタートです。そのためには外部環境をきちんとリサーチすることも重要です。
  • 外部環境をきちんとリサーチすることは計画の第一歩であります。そこにあるエネルギーのポテンシャルを最大限に活かして計画を進めます。
    外皮をデザインすることは環境に配慮する建築を創ることと同じであると考えています。外部で遮断することは極力エネルギーを使わずに建物を計画する上でとても有効な手段です。

03.value up

建築の価値を考える
considering the value for architeture
建築の価値を考えることは、長期的な視点を捉えることだと考えています。そのためには、建築計画と設備計画を双方向にやりとりしながらフレキシブルに計画を見直し計画を進めることが大切であると考えています。
  • グレー線は通常の建物、黒線は断熱をしっかりとした建物。初期のイニシャルコストのわずかな差がランニングコストを考慮した場合、50年後には大きな差になっていきます。建築の価値を長期的な視点に立って計画したいと考えています。
    外部負荷を考慮して建築も設備もそれを反映して全体を計画することが大切であると考えています。多くの計画ではまずは建築を計画をしてそれに設備計画を当てはめる一方通行の流れではないでしょうか。

04.thinking about local

地域の発展を基底に
Based on local perspective
地産地消を考えて地域の発展と共に計画をすすめることが大切だと考えています。プロジェクトが社会の課題を少しでも解決に向けて動くような仕組みと一緒に考えられたらと思います。
  • 地域の山から木を切り出して近くの工場で椅子を作って、地域の学校でそれを使ってもらうのはどうでしょうか。需要を掘り起こすことで林業への活性化や地域の雇用、身近な地域で経済圏を考えることによるCO2の削減です。

05.thinking about future

未来のことを考える
Toward a future society
次の世代に受け渡すことができるようにその建物の価値が継続する計画をすることが大切であると考えています。次の世代へバトンを渡せるように建築を計画できれば持続可能な社会へ近づいていくはずです。
  • 例えば断熱をしっかりと強化した建物を計画するのもその一つではないかと考えています。その時代にあった社会に必要な機能に配慮して可変可能な計画にすることも大切です。例えば集合住宅の上階は住戸にして1Fに働く空間(リモートスペース)を作ってはどうでしょうか。(ハタラクラス)

06.sustainability

持続可能性な計画へ
toward sustainability
最も大切なことは、持続可能なことだと考えています。社会の変革が求められるこれからの時代にとって環境のことに配慮することはどの分野にとっても基底になることだと思います。
  • SDGsのカラーをパレットに並べました。環境のことに配慮して建築を計画することはこの色のどこかに良い影響を及ぼすことと考えています。結果として持続可能なことそのものをデザインすることにつながっていくはずです。